元素周期表

元素を周期律に従って配列した表であり、1869年、ドミトリ・メンデレーエフによって提案された。メンデレーエフは原子量と酸化数を手がかりに周期表を作成し、未発見の元素とその性質を予測することに成功した。

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元素周期表

周期律をみつけた人々

1860年のカールスルーエ会議で、スタニズラオ・カニッツァーロがアルカリ土類(2族)の原子量が従来考えられていた原子量の2倍とするのが正しいことを示した。正しい原子量の序列は多くの研究者に周期表の着想を与えるものであった。1862年、フランスの鉱物学者ド・シャンクルトワ(DeChancourtois)は24個の元素を原子量順に並べて、円柱の周りにまくと似た性質の元素が上下に並ぶことを示した。イギリスのジョン・ニューランズも既知の元素を原子価順にならべると8つごとに似た性質が現れることに気づいた(当時希ガスは未発見)。1868年、ドイツのロータル・マイヤーも16列にわけた周期表を考えたが公表前にメンデレーエフの表が発表された([参考] オリバー・サックス、斎藤隆央訳『タングステンおじさん』早川書房)。

元素と原子の違い

酸素と窒素とはいずれも原子核と電子とが形成する構造である原子から成り立っている。一方、等しく原子核と電子とから構成されるもののその性質は異なることから酸素と窒素とは異なる元素として識別される。言い換えるならば、原子は構造的な概念であるのに対して元素は特性の違いを示す概念である。

元素は原子の種類を表すがそれは原子核の違い、すなわち核種の違いのうち陽子の数の違いによる分類である。原子核を構成する陽子および中性子の総数により質量数が異なり、陽子の数により原子番号が異なる。したがって、原子番号が1の軽水素原子、重水素原子、三重水素原子はいずれも同じ元素である水素に属するが質量数が異なる同位体と呼ばれるグループを形成する。

分かりやすく言うと、元素は周期表の枠である。各枠には原子番号に対応する元素が一つずつあてはめられていて、安定な同位体の存在確率に基づく原子量が記載されている。安定な核種がない場合には代表的な核種の質量数が記載されている。すなわち、周期表は『元素の周期表』であって、決して原子の周期表や単体の周期表ではない。

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